【エンジニアの現場から】新人エンジニアに期待すること

こんにちは、めだかです!

全国の新入社員の皆様、社会人の世界へようこそ!楽しんでますか?

もう職場に配属されていますか?それとも4月のうちは研修期間という名目で、新入社員同士で日々座学に励んでいますか?

今日は、エンジニア管理職でもある、わたくしめだかより、

  • 新人エンジニアの皆様

に向けて

  • 会社は貴方にどんなことを期待しているのか

といったことをシェアさせていただきたいと思います。それではよろしくお願いします!

1.エンジニアの現場はこんな感じ

エンジニアが属する組織においては、以下3つのステップで企業を存続させます。

  1. まず技術を開発します
  2. 開発した技術を製品やサービスへと昇華させます
  3. 製品やサービスをお客さんのもとに届け、対価を頂きます

以下繰り返し、といった具合です。

上記3つのステップのうち、主に最初の2つがエンジニアのお仕事ということになりますが、私自身が技術を開発することを生業としていることもあり、1つ目をメインにお話しさせていただきます。

つまり、「技術を開発」するのに必要な要件とは?という点にフォーカスします。

2.誰よりも深い専門知識を得る

これはマストです。エンジニアがエンジニアたる理由は、その専門知識です。

学生時代の研究と同じ分野で就職された方は、それまでの知識を存分に奮うことができますので、そうでない方と比べてアドバンスがあると言えます。ただし私は、学生時代にやっていた内容とは別の分野に就職された方の方が伸びしろが大きいと考えています。それについては後述します。

専門知識を深める方法は、オーソドックスですが教科書を読むことです。特に古典から学ぶことは多いと思います。大抵の分野では、長年読み継がれてきた決定版のような教科書があるはずです。時には4ケタページに及ぶような大書もあるでしょう。それを自腹で購入して、3度は読み返すことです。私としては、教科書に書き込みをたくさんして、自分だけのオリジナル本にしてしまうのがおススメですが、綺麗に使いたい方もいるでしょうからその辺りはお任せします。まとめますと、

  • その分野で決定版となっている教科書を
  • 自腹で購入して
  • 3度は読む
  • 書き込みをして自分だけのオリジナル本にするのもおススメ

こんな感じです。

会社としても、腕の良いエンジニアは資産そのものですから、上記は新人エンジニアに期待される基本行動といってよいと思います。やることが多くて羨ましいです^^

3.仕事をもらう

もう皆さんは、部署に配属されましたか?それとも研修期間でしょうか?「仕事をもらう」とはどういう意味でしょうか?

既に本格的なお仕事が始まっている方もいるでしょうが、仕事を与えられたならば全力で取り組むことです。当たり前のことに聞こえるかもしれませんが、目の前の仕事をサッサとやっつけることに専念すべきと思います。

最初のうちは、新人エンジニアさんには「できそうな仕事」しか回ってこないのが実情です。つまり、あまりチャレンジングではない、一見すると退屈な仕事ですね。これを上記のようにサッサとやっつけてしまったらどうなるでしょうか?「じゃあこれもよろしく」と一つレベルの高い仕事が回ってきますよね。これを繰り返すことで、

「彼or彼女はできる人だ」

「もう少しチャレンジングな仕事を任せてみよう」

という雰囲気にするわけです。これが「仕事をもらう」という意味です。仕事のレベルが上がると、同僚/先輩も答えを持っていないケースが少なくありません。したがって、自分で調べてその仕事を達成する必要が出てきますので、自ずと深い専門知識を要する環境になります。つまり、上記の「誰よりも深い専門知識」と相乗効果が生まれるわけです。

会社としても、チャレンジする風土はウェルカム(最近の会社は失敗を怒ることはまずしません)ですので、上記は期待される行動になります。

4.やる気を維持する

上記の「誰よりも深い専門知識」を獲得することや、「仕事をもらう」といった行動は、やる気が源泉です。貴方のやる気の源泉はなんでしょうか?

このモチベーションの維持というのは管理職の重要任務の一つではありますが、自分自身のやる気をコントロールするのも社会人にとって必要なスキルの一つと言えます。

「趣味のための時間を作る」「帰宅後の友人や家族との時間を楽しみにする」などなど、色々な手段があると思いますが、私のおススメは

  • 仕事そのものを楽しむ

これです。少し難しめの仕事にチャレンジして、その仕事を一つ上の専門知識を使って解決する、この繰り返しを楽しむわけです。つまり、上述の「誰よりも深い専門知識」を得ることと「仕事をもらう」と上手くリンクさせることが可能です。

少し触れましたように、社員のモチベーション維持は会社の重要課題の一つではあるのですが、上記のように自発的にやる気を維持できるエンジニアは重宝されること間違いなしです!

5.まとめ

新人エンジニアの皆様あてに、会社が貴方に何を期待しているかという観点で、私なりの意見をシェアさせていただきました。繰り返しますと、以下3点です。

  1. 誰よりも深い専門知識を得ること
  2. 仕事をもらうこと
  3. やる気を維持すること

これらは、AMO理論というもので紹介された、人がパフォーマンスを発揮するのに必要とされる3要素(Ability, Motivation, Oppotunity:能力、やる気、機会)に対応しています。長くエンジニアをやっていますが、これら3要素を備えている人は漏れなく大成していると思います。

AMO理論については、「世界基準の部下の育て方」という本に記されていますので、興味のある方はそちらも読んで頂けると良いと思います。

最後に、仕事に少し慣れてきたら、「組織における自分なりの多様性のポジション」を意識してみてほしいと思います。これについては、また今度。

それでは最後まで読んで頂きありがとうございました!