こんにちは!めだかです。
人生100年時代到来、ということでいわゆる「長生きリスク」を感じている方も多いのではないでしょうか。
私もその一人でして、そんな思いから本書を手に取るに至りました。
本記事では、
- 高齢化を迎えた現代において老後の不安を感じる方々
を対象として、
- 長生きを楽しむためのヒント
を、本書の内容をかみ砕くことでざっくり述べていきたいと思います。
よろしくお願いします。それでは早速始めてみましょう!
1.長寿化によってライフスタイルが変わった!
本書では、以下3名の人物が登場し、各々のライフスタイルの違いを比較していきます。
- 1945年生まれのジャック
- 1971年生まれのジミー
- 1998年生まれのジェーン
本記事では、簡略化のために、ジャックとジェーンに着目していきたいと思います。
まず、ジャックのライフスタイルです。
ジャックのライフステージは以下3つに分類されます。
- 教育:20歳まで。20歳で大学を卒業し、エンジニアとして就職
- 仕事:62歳まで。一家の主として家族を養う。所得の4.3%を老後の備えとして貯蓄
- 引退:70歳まで。お金の面では非常に良好であり、公的年金・貯蓄・企業年金によって、引退期間の8年間を満足に過ごす。2015年のとき70歳でこの世を去った
私たちの両親や祖父母の世代の価値観と良く合致しているのではないでしょうか。
金銭面において、しっかりした公的年金と企業年金とに支えられています。
そのおかげで、「仕事」時代の貯蓄は所得のわずか4.3%で済んでいます。
またこれには、引退期間がわずか8年ということも良い材料として働いています。
このようなライフスタイルのことを本書では、「スリーステージ」と呼んでいます。
教育、仕事、引退の3つだから、「スリーステージ」なんですね!
本記事では、簡略化のために、ジャックとジェーンに着目していきたいと思います。
次に、ジェーンのライフスタイルです。
ジャックと同じように、スリーステージの人生だとすると、100歳まで生きるジェーンの場合は以下のようになります。
- 教育:20歳まで。20歳で大学を卒業し就職
- 仕事:65歳まで。住宅ローンや子供の学費を支払いつつ、所得の25%を老後の備えとして貯蓄
- 引退:100歳まで。公的年金は親の世代よりも大幅にカットされ、企業年金は実質ゼロ。お金の面ではわずかな公的年金と貯蓄によって、引退期間の35年間を過ごす。
ここで着目すべきは、ジェーンがスリーステージの人生を送ろうとすると、ジャックの時代に比べて約6倍もの貯蓄が必要ということです。
それができないとなると、引退期間の35年間をずーっとお金の心配をして生きなければならないということになります。
したがって、旧来のスリーステージのライフスタイルは、100年時代の現代には不向きであるということです。
確かに、一昔前に老後2000万円問題とか騒がれてたけれど、やっぱりそうなんだ。
すごく不安になってきたよ。。
本書では、その辺りの不安を解消するための提案をしてくれていますよ!
一緒に見ていきましょうね
2.マルチステージの人生を送ろう!
したがって、100年時代を生きるジェーンにはスリーステージでは収まらないマルチステージのライフスタイルが推奨されます。
ここでは、本書で取り上げられていた例を簡略化して記してみたいと思います。
- 教育:20歳まで。20歳で大学を卒業
- 探検:20代後半まで。ラテンアメリカを旅する。スペイン語を習得し、収入はわずかだが、その土地の屋台ビジネスを学ぶ。その経験を通して、組織づくりの基礎と会計スキルを学ぶ
- 独立プロデューサー:30代半ばまで。ラテンアメリカ滞在時に経験したお祭りのビジネスの会社を立ち上げる。企業に属すのではなく、個人として働く道を選ぶ。順風満帆というわけではなかったが、この時期に参画したコミュニティを通して多くの人的ネットワークを獲得する
- 会社勤め:40代半ばまで。ベンチャーの人物として関心を集めていたジェーンは、大企業からのスカウトを受け高い地位からそのキャリアをスタートすることができた。それまで培ってきたビジネススキルと人的ネットワークを活かして、成功を収める。しかしその後、同社でのこれ以上のキャリアップはできないと悟り、辞職。なお、この時期に結婚して2人の子供を授かっている
- 移行期間:40代後半まで。ジェーンが選べる進路は無数にあるが、人材採用コンサルタントの道を目指す音に決める。2年間かけてオンライン講座で必要なスキルを学び、職業心理学の学位も取得。
- 会社勤め:70歳まで。人材会社へと転身、その後同じ業界で転職を繰り返したのち、業界屈指の大企業の取締役としてヘッドハンティングされる。
- 移行期間:72歳まで。貯蓄を増やしたジェーンであったが、家族や友人たちと疎遠になっていることをきっかけに生活を転換。夫と一緒に旅に出る。
- ポートフォリオワーカー:85歳まで。キャリアの次の段階に移行することを決断。この時期は最低限の所得を得つつ、刺激を得られるような仕事を選ぶ。また、ポートフォリオとあるように、一つの仕事に特化しない。例えば、週に一度はラテンアメリカのストリートチルドレンを支援する国際慈善団体で働き、また別の日には地元の小売企業で非常勤取締役の仕事をする、といった具合。
- 引退:100歳まで。本当に引退する。孫やひ孫と過ごす時間を大切にし、年に一度は旅に出る。
この例の場合、ジェーンはナインステージのライフスタイルを選んだことになりますね。
しかも、85歳まで働きますから引退期間がスリーステージの場合よりも短く、経済的にも有利です。
本書によれば、現役時代に必要な貯蓄率は所得の10.9%で、スリーステージの場合と比べて半分以下で済むそうです。
でもジェーンのケースは上手くいった場合でしょ?
僕が同じように出来るとは思えないんだけど
そうですね。
ただし、ジェーンの行動には長生きを楽しむためのヒントが散りばめられていますね
え、そうなの?どのへん?
あと、85歳まで働くなんて、しんどくて嫌だよ~!
それらについては、まとめて以下で述べたいと思います
3.マルチステージの人生を楽しむヒント
上で述べたジェーンの行動をざっくり述べると、
- 旅をして「好きなこと」を見つけ、
- 「好きなこと」を通して「得意なこと」を獲得し、
- それを自身の仕事にする
といった具合です。
つまり、好きなことで且つ得意なことだから長く続けられるんですね。
しかもこれが高い収入につながっている。
さらにライフステージの終盤では、ボランティア活動にも積極的に参加しています。
したがって、マルチステージのライフスタイルにおいて「長く働く人生を楽しむ」ためには
- 好きなことを仕事にする
- 得意なことを仕事にする
- 稼げることを仕事にする
- 人の役に立つことを仕事にする
といったことが基本である、これが結論であるとめだかは読みました。
これを実現するために、ジェーンには「探検」と2度の「移行期間」が必要だったんですね
4.まとめ
100年時代の人生を楽しく生きるための戦略本として、「LIFE SHIFT 」を紹介させていただきました。
めだかが得た結論は以下の通りです。
- 従来のスリーステージのライフスタイルをマルチステージへと変貌させるべき
- マルチステージのライフスタイルでは働く期間が長くなるため、お金の心配が大幅に軽減する
- マルチステージのライフスタイルを楽しむためには、「好きなこと」「得意なこと」「稼げること」「人の役に立つこと」を基準に仕事を選ぶのが良い
参考になれば幸いです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました!