【ビジネス書マニアの結論】ビジネスフレームワークは全部同じです【源流はドラッカー】

こんにちは、めだかです!

これまでビジネスフレームワークを解説した書籍を100冊以上読んできて、ようやく言語化できそうな目途が立ってきましたので、ここでシェアさせていただきます。

皆さんの中にもいらっしゃいませんか?

ビジネス書をいくつか読んできたけど、ビジネスモデルキャンバスとかバリュープロポジションとか、ブルーオーシャン戦略とか、どれを信じればいいのか分からないよ!

3C分析とか5フォースとか、実際のビジネスの場面でいつ使えばいいのか分からないし、うちの会社の資料の雛形にそんなのないよ!

次から次へと新しい理論が出てきて、せっかく以前学んだフレームワークが陳腐になった気がするよ、、

といった具合の不安や戸惑いです。私も同様の思いを持っていたのですが、ビジネス書を読み重ねるにつれて、ある種の疑念が確信に変わっていきました。それは、「どのフレームワークも全部同じこと言ってない?」ということです。ただ、それを表現できる術がなかったのでずっとモヤモヤ状態だったのですが、ようやく言語化できる取っ掛かりが得られましたので、今後修正の余地はありますが、ここで記させていただきます。

結論は以下の通りです。

  • フレームワークは全部同じ
  • ドラッカーを隅々まで理解していればそれで必要十分

かなり大胆なことを言っていますので、一つ目については「大体同じ」、二つ目については「とはいえ、ドラッカー以降の書籍はそれを嚙み砕いて分かりやすく表現してくれているので、そういった書籍を読むのはもちろん有益」といったことを付記させていただきます。

それでは始めます、よろしくお願いします!

1.ビジネスフレームワークは色々

最初に述べた通りですが、代表選手として以下を紹介させていただきます。

  1. ドラッカー:企業の目的は顧客の創造であり、それを支えるのは「イノベーション」と「マーケティング」である
  2. 4つの箱:企業活動は以下4つの箱、「儲ける仕組み」「顧客価値の創造」「経営資源」「業務プロセス」からなる
  3. ビジネスモデルキャンバス:ビジネスモデルは以下9つの要素によって説明できる。「CS:顧客セグメント」「CH:チャネル」「CR:顧客との関係」「VP:顧客への価値提案」「R:顧客への価値提供により得られる収益」「KA:価値創造のためのアクション」「KR:価値創造のためのリソース」「KP:価値創造のためのパートナーシップ」「C:価値創造に必要なコスト」
  4. ブルーオーシャン戦略:競合と戦わずして勝つためには顧客に対して独自の価値を提供することが必要であり、製品やサービスの価格は顧客が決めるものであるから企業をそれを実現するための業務の工夫が必要である

こういった具合です。本来、一つ一つが非常に豊かな内容を含むものですので、端折り過ぎ感はありますが、そこは事前にご存じのものとして記していきますのでご了承ください。

2.とはいえ、すべて同じこと(顧客目線と業務プロセス)しか言ってない!

上記を見て頂くと分かると思いますが、使っている用語は殆ど同じで、その粒度が違うだけだということにすぐ気づきますよね!私なりに解釈した結果、結局のところ「顧客目線」と「業務プロセス」のことしか言ってないという結論に至りました。

例えばドラッカーですと、「顧客目線」はマーケティングを、「業務プロセス」はイノベーションと指していると理解できます。

少し複雑ですが、ビジネスモデルキャンバスの場合ですと、「顧客目線」はCS、CH、CR、VP、Rに、「業務プロセス」はKA、KR、KP、Cに、それぞれ該当すると理解できます。

つまり、大体のケースにおいて以下の結論を導くことができます。

新しいビジネスフレームワークが出てきたとしても、それは既存のフレームワークの言い回しを変えただけであり、身構える必要は全くない

こういう風に記すと、とても安心できますよね!一点注意ですが、新しいビジネスフレームワークを否定しているわけではないということです。既存の枠組みを言い換えるというのは立派な発明であり、ビジネスの進歩を促すものだからです。ここで言いたいのは、「これまで学んできたことは無駄になるわけではないから、まずは基本となる考え方をしっかり身に付けましょうね!」ということです。

3.それでは何を学べば良いのか

結論は、冒頭で記した通り、ドラッカーを基本とするので良いと思います。「イノベーション」と「マーケティング」という普遍的でかつシンプルな軸で記されているからです。機会を見つけてまた詳しく記したいと思いますが、それぞれについて粗いスケッチだけ記しておきたいと思います。

まずはイノベーションです。イノベーションの源泉の一つは生産性の爆発的向上であり、

★ 生産性=アウトプット/インプット=付加価値/経営資源

と表現することができます。付加価値とは粗利益と同義です。経営資源はモノ、カネ、時間、知識の4種であり、特に知識を付加価値に変換する効率を上げることが重要です。

次にマーケティングです。マーケティングは、こちらが売りにいかずとも顧客が買ってくれるように促すことが目的の一つで、それを実現するための3ステップとして、①調査、②ターゲティング、③4Pがあります。①調査の目的は、自社が顧客にどんな価値を提供しうるのかを明らかにするのが目的で、そのための手法として3C分析や5フォース、PPMなどがあります。いずれにせよ目的を達するのがゴールなので、「会社の雛形に指定があるからこの手法をやらなきゃ」とか考える必要はありません。②ターゲティングですが、目的はどの顧客に製品やサービスを訴求するかで、STPが手法として代表的です。③4Pは価格、場所、プロモ、製品の英語頭文字を取ったもので、製品・サービス提供に関する具体的なアクション策定を指します。

ざっと述べましたが、ここに記した一つ一つの事柄に専門家の方がいて、日々進化しています。ですので、枠組みだけを知ってそれで終わりではなく、精進し続けることが必要です。大変ですが、同時に楽しいとも思います。

4.まとめ

色々なビジネスフレームワークがありますが結局はすべて同じ、まずはドラッカーの理解を入門にするのがおススメ、という話をさせていただきました。最後に関連書籍を紹介させていただきます。最後まで読んで頂きありがとうございました!