こんにちは、めだかです!
今回は、「モンテッソーリ教育」と「レッジョ・エミリア教育」をミックスして子供との接し方を記した「自分でできる子に育つほめ方叱り方」という本を読みましたので、参考になった箇所と感想をシェアしたいと思います。
書いてある内容は、オーソドックスというか聞いたことがあるような印象を受けたのですが、順序良くまとまっていて腹落ちすることができましたので、ご興味のある方は購入していただければと思います。
本記事は、
- 小さなお子様をお持ちの方
- 学校や幼稚園の先生方
- 部下や後輩を持つ社会人の方々
と、広く有益な内容になっていると思いますので、参考にしていただければ幸いです。子育てや人材育成の目的を端的に言うと、「自発性を養うこと」という観点で記していきたいと思います。それではよろしくお願いします!
1.ほめるポイントと叱るポイントは同じ
まず最初に、何に対してほめるべきか、又は叱るべきかという点です。
これについては、
結果ではなく、その努力や過程
が正解ということです。どういうことかと言うと
- 結果に着目=子供の行動の良し悪しによって愛情の量を調整して、子供の行動をコントロールしようとする
これを「条件付き」の接し方と呼ぶのだそうです。確かに、親としては避けたい行動ですよね。他方、
- 努力や過程に着目=行動の良し悪しによらず愛情を注ぎ、子供の気持ちに寄り添う
これを「無条件」の接し方と呼びます。このような行動を心がけることによって、子供が「なぜほめられたのか」あるいは「叱られたのか」を考えることを助長し、自立を促すことに繋がります。
つまり、「無条件」の接し方を心がける以上、「ほめるポイント」「叱るポイント」は、子供の努力やそこに至った過程に着目すべき、ということになります。
ほめるポイント、叱るポイントは、いずれも努力と過程!
2.「プロセス」を「具体的」にほめ、「質問」する
では、具体的に大人は子供をどうやってほめたり、叱ったりすれば良いのでしょうか?ポイントは3つです。
- プロセスほめ、またはプロセス叱り
- 具体的ほめ、または具体的叱り
- 質問
順番に見ていきましょう。
まず最初に「プロセス」ですが、これは過程と同じ意味ですから、結果に至った行動に着目するという理解すればOKです。
次に「具体的」ですが、子供のプロセスのうち、どの点が良かったのか/悪かったのかに言及することで、子供をしっかり見ているよということを間接的に伝えることにつながります。
最後に「質問」です。これはほめたり叱ったりを、単純に大人の思いを一方通行でやり取りするだけでなく、なぜその結果に至ったのか、子供自身の言葉で表現してもらうことで、意思疎通と次の行動の改善につなげるものです。
例として、「子供が国語で100点を取ってきた」シーンを想像して、ほめてみましょう。
- 【プロセス】「問題をよく読んで答えを導き出せたね」、「最近、毎日宿題をやり切っていたね」
- 【具体的】「この感想文、まとめ方が的確で、全体に一貫性があるね」
- 【質問】「この難しい漢字はどうやって覚えたの?」
といった具合でしょうか。単に、「すごいね」「頑張ったね」というより、子供の自己肯定感を高めたり、会話を助長するやり取りが期待できそうですよね!
「プロセス」「具体的」「質問」をワンセットにして、ほめたり叱ったりすることを心がける
3.子供の話を聞く時の「傾聴」について
少しテクニックの話になりますが、子供だけでなく大人に対しても有効な「傾聴」する際の所作についてです。ポイインとは5つあるのですが、アルファベットの頭文字を取って「SOLER」と呼んでいます。順に見ていきましょう。
- Square:相手の正面に座る
- Open:オープンな姿勢で、足組をしたりしない
- Lean:相手に身体を傾けて聞く
- Eye contact:相手と目を合わせる
- Relax:落ち着いて聞く
はい、当たり前ですけれど、意外と実行できていない行動かもしれませんね。
相手が子供であれ大人であれ、「傾聴」姿勢は誠実さの裏返しと取れますから、私は今後話を聞く際は「ソーラーソーラー」と心がけようと思いました。
4.まとめ
「モンテッソーリ教育」と「レッジョ・エミリア教育」をミックスして子供との接し方を記した「自分でできる子に育つほめ方叱り方」という本を紹介させていただきました。
さっと要約すると以下の通りです。
・ほめるポイント、叱るポイントは、いずれも努力と過程
・「プロセス」「具体的」「質問」をワンセットに
・「傾聴」姿勢を心がける、ソーラーと覚えよう!
相手が子供であっても大人であっても、心がけるべき大事な要素が分かりやすく記されています。
それでは最後まで読んで頂きありがとうございました!