【書評】管理ゼロで成果はあがる【新任管理職におススメ】

私はビジネス書を読むとき、「一つ学びがあれば儲けもん」くらいの気持ちでいます。

そんな私ですが、本書からはいくつも学びを得ることができました。

本書は管理職をターゲットにしたビジネス書ですが、会社員のみならず、およそ成果を挙げることを目的に活動する方全般に役立つ情報が満載です!


今(2022年3月初め)はちょうど4月からの人事異動の内示が出る頃ですから、初めて管理職になる、といった方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、

  • 会社の管理職をはじめとするリーダとしての行動が求められる方々

に向けて

  • 本書から抽出した管理職として外せない3つの項目

をシェアしたいと思います!

厳選された3つの項目は以下の通りです。

  1. 一貫性を持つ
  2. 複雑な問題をこれでもかと分解する
  3. 会議で議事メモをとる

それではよろしくお願いします。

1.管理職として外せない項目の1つ目:ブレないこと!

まず一つ目。

一貫性を持つ

特に、リーダ的な役割を担う方に重要な心掛けと思います。

これはつまり、「何を言うか」ではなくて「一つのことを言い続けているか、やり続けているか」といったことですね。


会社のような組織に属している以上、好きか嫌いかによらず上司の方針に従うことを強いられます。
まともな組織であれば、誰もが嫌がるような変な方針は存在しないと思うのですが、その方針に対して好きか嫌いかといった、多少の個性は出ますよね。
その際、部下としては「上司の方針がぶれていないか」が気になるわけです。


ある程度、上司の個性が分かってくれば、「こういう時はこうすれば喜んでもらえそうだな」とか
「こういうことをしたら怒られそうだな」というのが見えてきます。
上司に一貫性があれば、部下は本能的にそれに順応すべく行動しますから、
慣れてくればそれが心地よくなると思うんです。

したがって、上司の個性が日によってコロコロ変わるようだと部下は安心して行動を取れなくなってしまいます。ひいては組織にいるのが楽しくなくなって、「何でもいいから、ぶれないでよ~~」となるわけです。
以上のことから、一貫性を持つということはリーダの役割を担う方に必須のマインドなわけです。

2.管理職として外せない項目の2つ目:問題を解決できること!

次行きましょう、二つ目です。

複雑な問題をこれでもかと分解する

大人が扱う問題は単純ではありません。複雑です。
そんな複雑な問題も、細かく切り刻んで簡単な複数の問題に分けてしまえば良いですよって話です。

本書ではそのことを「タスクばらし」と表現しています。

身近な例を挙げてみましょう。
例えば、

エアコンのリモコンで電源オンができなくなった!

といった問題を考えてみましょう。
こんな風に解決したとします。

a. まず、電源ボタン以外のボタンが反応するか試してみる
b. 他のボタンも同様にきかなかったなら、今度は電池を新品に変えてみる
c. それでも上手くいかないので赤外線送信部を見てみたらガムテープがくっついていた。ガムテープを取り除いたらリモコンが動作することが確認できた。めでたしめでたし

ここでは、「エアコンのリモコンの電源オンができなくなった」という問題を、aにおいて
・電源オンボタンの問題と電源オンボタン以外の問題
に分解しています。その結果、「電源オンボタン以外の問題」であると特定しています。


さらに、bにおいて
・電池切れの問題と電池切れ以外の問題
に分解しました。その結果、「電源オンボタン以外の問題」で且つ「電池切れ以外の問題」であると特定しています。

どうでしょうか、どんどん問題が絞り込まれている感じが伝わっているでしょうか。そして最後に、cにおいて
・赤外線送信部の問題と赤外線送信部以外の問題
に分解することで、「赤外線送信部の問題」であることを突き止め解決に至りました。

これは非常に単純な例ではありますが、もっと複雑な問題であってもこれでもかと分解することで大体上手くいく、と教えてくれているわけですね。

3.管理職として外せない項目の3つ目:組織の共通認識を得ること!

最後、三つ目です。

議事メモを取る

会社にお勤めの方は経験あると思いますが、会議の「無意味な二時間」とかしょっちゅうですよね。
この原因はなんだと思いますか?

会議の内容が悪いから?

議論が盛り上がらないから?

それもあるんでしょうけど、私としては「出席者の共通認識が得られなかったから」が大きいと思っています。

どういうことかと言うと、昨日せっかく二時間もかけて会議したはずなのに、
「昨日こちらが言ったことが相手に全然伝わっていない!」とか
「ちゃんとあの時言ったでしょ!」といった認識のずれが生ずることってありますよね。

これって、「出席者の共通認識が得られなかった」ということであり、
その結果として昨日の会議が「無意味な二時間」になってしまうわけです。

本書ではその処方箋として、「議事メモとれ!」と伝えてくれています。

ただし、自分用ではなくて「皆が一緒にみる議事メモ」です。

フェイストゥフェイスの会議でしたらホワイトボードを活用すれば良いですし、
オンライン会議でしたらメモ帳を画面共有すればOKです。
出席者全員が同じ議事メモを同時に見て議論すれば、認識のずれが生ずる可能性はグッと下がるはずです。

以上のことから、議事メモを取って皆で共有することは会議のスタンダードとすべき習慣と言えるわけです。

4.まとめ

以上、本書を読んで得られた管理職として外せない項目を3つ紹介させていただきました。
主に管理職やリーダ向けの書物と思いますが、若手の方々も取り入れて損はないと思います。

  1. 一貫性を持つ
  2. 複雑な問題をこれでもかと分解する
  3. 会議で議事メモをとる

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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