こんにちは、めだかです!
私自身、ドラッカーの作品を読むことがライフワーク化しているのですが、今回は、どの本にも必ずと言ってよいほど出てくる「マーケティング」と「イノベーション」についてまとめました。
本記事では、ドラッカー作品をそのまま転記するのではなく、私自身の解釈を記していますので、その旨ご了承ください。
本記事は、
- ドラッカーの考え方の基本となっているマーケティングとイノベーションについて知りたい方
- 一度学んだけれど、もう一度思考を整理したい方
にとって、有益な内容になっていると思いますので、参考にしていただければ幸いです。それではよろしくお願いします!
1.企業の目的は顧客の創造である
これがドラッカーのマネジメント論のスタート地点になっていると思います。
企業の目的=顧客の創造
顧客の創造、ということはその企業のファンを作るといったイメージでしょうか。
では次に、顧客を創造するにはどうしたらよいのか?となるのですが、この答えが
- マーケティング
- イノベーション
の2つだと言うわけですね。なお、私の解釈ではこの2つは主に外部との関係(ポジショニング)に関するもので、主に内部の関係(マネジメントとリーダーシップ)は別の記事で扱いたいと思います。
2.マーケティングとはズレの解消である
顧客を創造するための手段としてのマーケティングについてです。
企業は、顧客を満足させるために製品やサービスを市場に提供しています。そして、その製品やサービスを通して得られる満足感を基に、顧客から対価を受け取ります。ここで重要なこととして、
企業が顧客に提供している「価値」と思っているものは
顧客が欲しいと思っている「価値」とズレがある
ということがあります。このズレが少ない企業こそが勝ち組、といった具合です。
このズレを解消するための活動全体のことを「マーケティング」と呼びます。以前の記事でも書きましたが、マーケティングのフレームワークである4Pと4Sについて簡単に触れておきます(本題ではないので本当に簡単に)。
- マーケティングの4P=プロモーション、配荷、製品の魅力、価格(Promotion, Place, Product, Price)
- マーケティングの4S=選択性、十分性、持続性、親和性(Selectivity, Sufficiency, Sustainability, Synchronicity)
3.イノベーションとは変化を機会に変えることである
次に、顧客を創造する手段としてのイノベーションについてです。
ドラッカーのイノベーション理論では、「すでに起こった未来」とかについて触れる場合が多いかと思いますが、ここでは別の角度から記してみたいと思います。
顧客が存在する市場、企業が存在する業界構造、いずれも日々変化を伴うものですので、顧客の嗜好、すなわち顧客が価値と感じるモノゴトは日々変化することになります。ここに、イノベーションの必要性があります。そもそもイノベーションとは、
経済的価値を生み出す新しいモノゴト
のことです。この新しいモノゴトは、自社のみが享受できるもの(技術的に優位性がある/商流を有しているなど)が望ましく、要は強みを活かせることが必要です。したがって、日々起こる変化を、自らの強みを生かして、経済価値を生む機会に変える、というのが典型的な活動になります。別記事でも記しましたが、この活動に関する4種類の基本行動について、簡単に述べておきます。
- 総力型:全ての資本を投じて市場のトップを狙う(半導体市場など)
- 創造的模倣型:他社の技術革新などを利用して、ビジネスモデルで勝つ(かつてのトランジスタラジオなど)
- 関所型:バリューチェーンのチョークポイントを押さえて、なくてはならない存在になる
- 価値創造型:顧客の困りごとや真に必要なものに訴求して、顧客を獲得する(ジレットモデルなど)
4.まとめ
以上、簡単ではありますが、ドラッカーの考え方の基本となっている「マーケティング」と「イノベーション」について、
- 企業の目的=マーケティングとイノベーション
- マーケティング=ズレを解消すること
- イノベーション=変化を機会に変えること
といったシンプルな切り口で記してまいりました。
本記事では書きませんでしたが、「マネジメント」と「リーダーシップ」についても同様にまとめることができますので、時間を見つけて記させていただきたいと思います。
それでは最後まで読んで頂きありがとうございました!