こんにちは、めだかです!
今回は、久しぶりに再会した省庁勤めの友人より、その方の職場環境について「リアルな声を」教えてもらいましたので、少しシェアしたいと思います。「日本大丈夫!?」なんて記しましたが、営利企業に勤めている方なら信じられない非効率性でしたが、「伸びしろがあっていいね!!」なんて答えてしまいました。
人間関係についてもいくらか伺ったのですが、本記事では職務遂行にあたって、私が「非効率だな~」と感じてしまったトピックをいくつか挙げたいと思います。
多少のディスりは入るかもしれませんが、上記の通り伸びしろがたくさんあって羨ましくもありますので、批判一色というわけではありません。温かい目で読んで頂ければと思います。
本記事は、
- 官僚を志しているけれど迷いがある方
- 行政機関と営利企業の職場環境の違いに触れてみたい方
にとって、有益な内容になっていると思いますので、参考にしていただければ幸いです。それではよろしくお願いします!
1.行政機関と営利企業の違い
まず最初に、この点について触れておきましょう。
ただし、正しい定義などは調べておらず、個人的に常識の範囲内で考察しているのでその辺りはご容赦ください。
まず、行政機関というのは「広く公益に資すること」が目的になりますよね。また、営利企業であれば「利益を上げて世の中に便益をもたらすこと」が目的と言えるでしょう。
目的:
行政機関=公益
営利企業=利益
このような違いはありますが、どちらも「益」に着目するのだなと分かります。
そうすると、ドラッカー流に
「目的」 → 「目標」 → 「戦略」 → 「戦術」
へと具体化していくことで具体的な行動である戦術へと落とし込むことができるわけです。
したがって、
行動は目的に合致するか否かで決めるべきである
という点で、行政機関と営利企業とで大差はないわけですね。
2.行動原理
営利企業から行きましょう。
営利企業においては、ある戦術/行動を決める際の原理/指針は、
営利企業:その行動を取ることで、目的=利益につながるかどうか
となります。そのため、行動についていくつもの代替案をあげて、それぞれの費用対効果を試算して意思決定を行うわけです。目的と行動が合致していますよね。
次に、行政機関を見てみましょう。これはある省庁勤めの友人から、その限られた職場内での話なので、全ての省庁にわたる話ではないという点にご留意ください。
その方がお勤めの行政機関においては、「その行動で何を為すか」ではなく、「その行動を行うと誰が言ったのか」といった視点が重視されるのだそうです。これはすごいことです!
とある行政機関:その行動を支持しているのは誰か
目的=公益がどこにも出てきません。ただし、職場の方々はかなり優秀なので、力のある方のいった行動/政策を採用することを決定したのち、それが公益に資するのだという説明をいとも簡単に為すことができるそうです。これもすごいことです!費用対効果などの比較はありませんから、経済的な視点が入れば良い政策運営ができそうですよね。成熟した営利企業にはない伸びしろだと思います。
行動原理:
行政機関=誰が言ったか
営利企業=利益につながるか
3.作業環境
ここでは、私が聞いて印象に残った、人員体制・IT環境・会議風景の3つについて触れたいと思います。
まず人員体制です。行政を統べる役割にある方々は往々にして優秀で(有名大学を出ている)、理解力・発信力・思考力いずれも高い人が多いようです。他方、そうでない方も当然いるそうで、そういった方々は営利企業のようにポストも与えられない、といったことにはならないようです。何をやるのか分からないポストが用意されて、内部向けの資料作りとかをしているようです。その資料が使われているのを見たことがないとのことですが。この辺り、行政機関のホワイトな一面であるともいえますが、目的=公益に合致しない行動ですので、改善=伸びしろを感じずにはいられませんね。
次にIT環境です。メーカは伏せますが、行政機関では職員全員に一律同じノートPCが配布され(スペックはかなり低く事務作業にも遅延を感じるレベルだそうです)、文書作成の人も、CADを触る人も同じIT環境下にあるそうです。エンジニアの方なら分かると思いますが、文書作成とCAD/シミュレータではPCに要求されるスペックは全く異なりますので、このIT環境が合理的でないことは合意頂けると思います。ここにも伸びしろです。
最後に会議風景です。営利企業にお勤めの方々は、会議資料を紙でプリントアウトする機会はだいぶ減っていると思います。各自のPCで画面共有された資料を見ながら議論するのが普通でしょう。行政機関はそうでなく、紙媒体を印刷・ホチキス留めして参加者全員に配るのがデフォルトのようです。紙ならではの効率性を否定はしませんが、デジタル庁を作ろうという行政機関としては、改善の余地がありそうですよね。なお、上記のとおり、優秀な方々が集まっていますので、会議の議題は明確で、それほどダラダラとはやらないみたいですよ。
行政機関の作業環境:
人員余り、過少スペックPC、紙資料
4.まとめ
友人から伺った話を基に、行政機関と営利企業の職場環境を比較してみました。
やはり当初の予想通り、かなりディスり気味な内容にしてしまいましたが、私はこれを伸びしろだと思っています。友人も「いい人ばかりだし、悪い職場とは思わない」と言っていましたし。ということで、今回の記事が行政機関で働いてみたい方などの最高になれば幸いです。
・目的:行政機関と営利企業とで「益」を目指すという点で大差はない
・行動原理:行政機関=誰が言ったか、営利企業=利益につながるか
・作業環境:行政機関は伸びしろたくさん
それでは最後まで読んで頂きありがとうございました!