こんにちは、めだかです!
入社して10年前後の皆さんは、そろそろ昇進試験の時期ではないでしょうか?
ここで言う昇進試験とは、いわゆる管理職になるための試験ではなくて、職位が上がる、ベースアップに寄与する、といった意味でのものです。ですので、新卒して順調にいけば、多くの同期入社の方々と一緒に受験することになります。
本記事では、そんな昇進試験を一発合格するための、私なりのコツについてシェアさせていただきたいと思います。それではよろしくお願いします!
1.昇進試験で見るところ
特に本サイトではエンジニア向けという色合いが強いですが、それ以前に、昇進試験では何が重視されるか?という点について、ここに記したいと思います。
本記事で扱う昇進試験は、次のステップとして管理職へのキャリアアップの前段階ということになりますから、「この人は管理職になる資質があるか?」を見られることになります。さらに上述のように、たくさんの方々が同時期に受験することになりますから、限られた時間内でそれを見極めるための「論理の明確さ」が求められます。
一般に昇進試験では「論文」と「面接」の2段階があると思います。「面接」については良い記事がたくさんありますので、ここでは「論文」にスポットを当てて私なりの考えを記していきたいと思います。
繰り返します。昇進試験の「論文」では、以下の事柄に対する貴方の手腕を見せつける必要があります。
- 将来的に管理職になる資質があること
- 論理を明確に展開することができること
2.管理職になれる資質を示す
はい、まずはこの論点です。これを論ずるためには、管理職と一般社員との違いを明示しておく必要がありますね。では、管理職と一般社員の違いはなんでしょうか?
これには色々なご意見があろうかと思いますが、一般社員が「自分の仕事に集中して取り組む人」とするならば管理職は「高い視座のもと組織を導く人」となろうかと思います。これは、どちらが偉いとか、どちらが上だとかいう話ではなくて、そのような役割分担だということです。
そうすると、昇進試験の「論文」に記すべき「管理職になれる資質を示すこと」とはどういったことか、が導けるのではないでしょうか。それは、「オリジナルの企画」です。
経営企画に既に携わっている方々なら、お手のものかもしれませんね。ですが、入社以来エンジニアとして働いてこられた方々は、「オリジナルの企画」を立案するなんて機会はそうそうなかったのではないでしょうか?昇進試験の「論文」にはこの「オリジナルの企画」を記してあげればOKです。
では次に、「オリジナルの企画」はどう書けばよいの?となりますが、これは各論に入るのと、過去の記事に記している内容と被りますので、アウトラインだけ記しておきたいと思います。
- 自社の事業の立ち位置を知る(3C分析、5フォース分析、SWOT分析)
- 自社の事業のあるべき姿を定義する(バックキャスト、フォアキャスト、PEST分析)
- 両者のギャップを抽出してその真因を炙り出す
- 真因を解消するための具体的方策を実行すべき課題として定義
- 実行すべき課題を行動計画として落とし込む
こんな流れです。
3.明確な論理展開をする
ここまでくれば殆ど終わったような感じですが、一応前の議論を再掲しておきます。
昇進試験の「論文」には「オリジナルの企画」を記す必要があり、そのアウトラインは以下の通りでした。
- 自社の事業の立ち位置を知る(3C分析、5フォース分析、SWOT分析)
- 自社の事業のあるべき姿を定義する(バックキャスト、フォアキャスト、PEST分析)
- 両者のギャップを抽出してその真因を炙り出す
- 真因を解消するための具体的方策を実行すべき課題として定義
- 実行すべき課題を行動計画として落とし込む
論理展開が明確であるとは、その各々が矛盾なく具体的論拠をもって示されていて、且つ淀みなく繋がる必要があります。例えば、
- 当社のX事業は競合に比べて売り上げ・利益ともに劣後しており、これを解消すべく、、
と書くよりも
- 20年度決算によれば、当社のX事業は売り上げ1.5億円・営業利益1500万だったのに対し、競合他社は売り上げ5億円・営業利益1億円と、売上高で約3倍、営業利益率で10ポイント劣後しており、、
と論じた方が具体的で説得力が増しますよね。文章として書くとくどいので、書き方はもう少し工夫が必要ですけれど。
4.まとめ
今回は、昇進試験を控えた皆様に向けて、私なりの合格法のコツを記させていただきました。ポイントは以下の2つです。
- 貴方が管理職なれる資質があること、すなわちオリジナルの企画を立てられることを論ずる
- 貴方が明確な論理展開をすることができること、すなわち明確な論拠をもって淀みなく物事を伝えられること
これらを上手に論文に織り込むことができれば、一発合格は容易いと思います。応援しています!
最後まで読んで頂きありがとうございました!