こんにちは、めだかです!
エンジニアの皆さんならよくある「事象が再現しない」問題について、便利なフレームワークである「4M」を紹介したいと思います。
新人エンジニア、いや或いは勘に頼ってしまうベテランエンジニアもそうですが、製品や試作品で何らかの不具合事象が生じた際に、直ぐに「なぜなぜ分析」や「FTA」に移行してしまっていませんか?
それよりもまずは、初歩的なチェック手段として「4M」が有効です。大体8割くらいはこれで解決できるのでは?と思ってしまいます。
本記事では、
- 若手技術系エンジニア
- 若手品質管理系エンジニア
を対象として、トラブルシュートの基本である
- 4Mってなに?
- どうやって使うの?
といったことを記していきたいと思います。それではよろしくお願いします!
1.エンジニアあるある
製品や試作品を評価していて、思いもよらないことって度々起こりますよね。というか、初物の試作品なんかだと大体起こるかも。そんな時、次の日に有識者の人に相談に行くんですけど、
「あれ?昨日と同じことが再現しないよ?」
とか
「昨日となんか違う事象が起こっているよ?」
とかいうことって結構あるんですよね。再現しないことには解決以前の問題で、相談にすらならないんです。
あるいは、「Aさんが先週評価したときには目標性能を達成したのに、私がやると10%ほど低い値になってしまう、、なんでだろう」
といった具合のことですね。
こういったときに、直ぐに「なぜなぜ分析」とか「FTA」とか大規模なトラブルシュート手法に走ってしまうとコスパが悪いんですよね。
そこで、若手からベテランまで、簡単に使いこなせるツールがあります。それが「4M」です。
2.4Mってなに?
結論から申しますと4MはMan、Machine、Material、Methodの頭文字を意味していまして、それぞれ
- Man:人の違い
- Machine:機械の違い
- Material:材料の違い
- Method:方法の違い
に着目しましょうね、といっています。
例えば同じ試作品の評価結果の違いに困っていたとしたら、
- 「人」が異なる → スキルが異なる → 評価結果の違いにつながっていないか?
- 「機械」が異なる → 測定原理が異なる → 評価結果の違いにつながっていないか?
- 「材料」が異なる → 試作品の個体が異なる → 評価結果の違いにつながっていないか?
- 「方法」が異なる → 操作手順が異なる → 評価結果の違いにつながっていないか?
といった具合に推理できるわけです。
これをトコトンまでやり切れば、冒頭で申し上げた再現性問題の8割は防げると思うんです。
もちろんもっと高度な手法を使っても答えにはたどり着けるんでしょうけど、「4M」は誰でも手軽に使えるツールなので、若手エンジニアの方は頭の片隅に置いておくだけでも、現場で発揮できる力がずいぶん違うと思いますよ!
3.まとめ
エンジニアであれば多くの方が直面する再現性問題をやっつけるお手軽なツールとして「4M」を紹介させていただきました。
4Mは「人」「機械」「材料」「方法」の違いに着目してトラブルシュートする手段で、若手からベテランまで、広く簡単に使って頂ける便利ツールですので、体得して現場力アップに役立てて頂けると幸いです。
少し短いですがこれで終わりにします。最後まで読んで頂きありがとうございました!